Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
一郎君はすぐさま銃をとって、その水鳥に狙をさだめ、ドンと発砲しました。
「しめた。さあ、ポパイ、あれをとって来るんだ」
見事に命中したのです。一郎君は出発してから、もう三羽も水鳥を撃ちとっています。これが四番目の最も立派なえものでした。
ポパイは主人のいいつけを待つまでもなく、もう水中に飛びこんでいました。そして、少年たちの賑やかな声援をうしろに、グイグイと水鳥に向かって泳いで行きます。
やがて、泳ぎつくと、まだはばたいている水鳥に、サッと飛びかかって、しばらく水煙をあげてもつれあっていましたが、やがてグッタリとなったえものを、口にくわえ、筏の方に向きかえて、得意そうに泳ぎはじめました。
「すてき、すてき、ポパイえらいぞ」
少年たちは手をうって、はやし立てましたが、その時です。実に何ともいえない奇妙なことが起りました。
「オヤ、どうしたんだろう。ポパイ、ポパイ、早く泳がないか。何をぐずぐずしているんだ」
保君がさけびました。
しかし、ポパイは決してぐずぐずしていたわけではありません。一生懸命にこちらへ泳いでいたのです。でも、少しも進めないのです。進めないどころか、グングンあとずさりをして行くように見えます。