Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 58.758 caratteri · 118 schermate

Aozora Bunko

一月十四日

それを聞くが判らず。明日にするとのこと。このようなことになると、何かはっきりせず愉快にあらず。

サボイによって、手紙をたのむ。後藤さん出発十七日になった由。いろいろ話し、下葉のSが Petty な根性で苦情ばかり云って居るのに、七十二歳? かの老人はなかなかよく、ロシアを理解して居る。その点心持よく、一寸感服した。かえりに、本やによる。夜八時、モヤ、床に入って居る。自分珍しく、一人で机の前に向ってこの日記を書いて居た。ところへ、急に寺の鐘が鳴った。始め、クレムリの時計かと思ったらそうでなかった。考えると今夜は金曜日で、正教では何とか云う日に当るのであろう。

〔欄外に〕

晴れた空から日光がふりそそぎ美しい、輝いた町の風景であった。

○自分この頃二人でいつも一つ部屋に暮して居る苦痛をひどく感じ、どこでもよい一人の部屋に、自分の机というものを持ってものを落付き書きたい。

○ロシア人二人で一つの部屋に居て平気らしい。それがつまり東洋人と西洋人との差か?

一月十四日(土曜)

Yと二人、ボックスへゆく。今日はノボさんも居て、部屋の話を始めたが、マーゼル二百円位と云ったと云ったら、それは一人のことだろうという。