Classici giapponesi con furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate
さて、お話は飛んで、そのあくる朝のことです。寒さはきびしいけれど、よく晴れた日曜日でした。朝ごはんの時、お父さんがゆうべの謎はとけたかとおたずねになりますと、一太郎君はニコニコ笑って、「ええ、今に水で火をもやして見せます」と、さも自信ありげに答えましたが、やがて、ごはんがすんでしばらくしますと、庭の方で、何だかパチパチとたき火でもしているような音がきこえはじめました。
それに気づいて、お父さんとお祖父さんとが、縁側に出てごらんになりますと、一太郎君が庭の真中に落葉をあつめて、たき火をしていることがわかりました。
「一太郎、えらいぞ。うまく謎をといたね」
「ええ、これで火をもやしつけたんですよ」
一太郎君が大声に答えて、右手でつまんでさし出したものを見ますと、それは、さしわたし八センチほどの、大きな眼鏡の玉の形をした氷のかたまりでした。
「僕、ゆうべあれからいっしょうけんめいに考えていると、すっかり謎がとけちゃったんです。水で火をつくるのには、水を凸レンズの形にこおらせて、それで太陽の火をとればいいんだということがわかったのです。
ゆうべお父さんがお椀に三分の一の水っておっしゃったでしょう。