Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
それが世の中である。後の世の事をも思ってやるのも今や世の人の情けじゃないか。
今の場合荒川の堤の桜はまず現状のままの成行きに任せて置いて一方新名所を作るに努力すべきである。この堤にある桜の大なる樹はその生活状態から考えてもその費用から見てもこれを他に移すことが出来ないからそれはそのままにして置き、この樹を母として接木などしてその子孫を多数に拵えこれを新名所へ植うれば、その品種を失うことも無くして済む訳で桜を愛する人々はその位の面倒は不断に見ねばなるまい。ただ口先きばかりを働かしたとてとても徹底的な仕事は出来るものではない。
「同上、あまのかわ」のキャプション付きの図
同上、あまのかわ
荒川堤の一つの名所がツブレたとてそれが何んだい、それに優る大なる好い名所がこれに代りて出来ればここに未練はないや、荒川堤に言わすればこんな桜なんてケチな奴は入りゃあしないや、春一時浮れた人が来てくれたってちっとも有り難くないや、それよりもこの辺一帯は国家の経済を幇ける工業地になってこの堤上は自動車や貨物自動車の往来が頻繁を極むる枢要な道路になりたいと、今日この堤の桜を云々する人達は時世に鑑み、もうちっと活眼を開いてもれーてーね。