Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
染料植物について述べる
田道間守は食うべき蜜柑であるトキジクノカクノコノミを捜がし索めに常世の国へ行ったのではなかったか。食おうにもほとんど甘汁なく、粒のような小い貧弱な実の生る今日いうかのタチバナの如きは決して彼れの目的物では無かった筈だ。歴史のタチバナは百果の尤なるものと称えられて誰れも異論が無かったゆえに、これをモデルにその功労を思召して橘姓も賜わったのだ。あんな石ころのような今日のタチバナの実は果中の尤品どころかこれは全く果物とはいえぬ位の劣等至極な悪品だ。これをタチバナというのはその由緒ある好名称を冒涜するの甚だしいものといわざるえない。
染料植物について述べる
私は染料植物について特別に研究したことはありません。ただ植物が私の専門になって居るものですから、色々の植物を研究して居る間に、染料になるものも入って居るという程度でございます。それゆえに今日この壇上に立っても特に諸君の御参考になるようなことはないかも存じませんけれども、枯木も山の賑い位のところに思召し下さったら丁度よかろうと思います。(昭和十三年一月十五日講演。この速記文章はその記者が下手であったため訂正はして見たが行文全体がすこぶるまずい。