Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
これもまた確かに新春の景物であります。
昔、日本で花といったのは梅だそうですが今は花といえば桜の事です。我が邦で梅の名所は数々ありますが、その中で伊賀の国の月ヶ瀬は昔から名高い処です。
梅は元来支那のものですが、遠い昔我が邦に渡り来り爾来繁殖してその種類も三百品以上に及び、まるで日本産のものの様になっています。元日に使います小梅すなわち信濃梅は梅の一変種であります。
終りに述べねばならない事は、今日の植物学上から観ましてもこの松竹梅の撰定は実に申分がないのです。一体植物界は隠花部と顕花部との二つに大別せられています。そしてその顕花部が更に二つに別れます。すなわちそれが被子植物と裸子植物とです。ところがこの被子植物が更にまた二つに分れていましてそれが双子葉類と単子葉類とになります。そこで松竹梅をそれに配しますと、松が裸子植物の代表、竹が単子葉類の代表、梅が双子葉類の代表という事になって、つまり植物の三界を統べる事になります。今日のこの新知識から観ましても、この様にこの松竹梅はとても意義深いものであります。今これをお正月のシメ飾りから言いますと、上の隠花植物の代表としてウラジロがあります。