Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
また葉がよく高い梢上に繁って日光を遮ぎるのでヒヨケノキ(日避けの木)の名もある。なおシロハゼ、ユミギ、ナンジャノキなどの方言もある。
ツバキを賞讃して八千代椿と称える訳は支那に『荘子』という書物があってその書中に「大椿ナルモノアリ八千歳ヲ春トナシ八千歳ヲ秋トナス」(原と漢文)の語がある。それで昔の人が八千歳の長き春を保つとこの書に在る大椿を我が椿と同視し、かく支那の椿へ我が椿を継いでそこで八千代椿の合作名を拵えたものである。この名は誠に芽出度い名なんだから更に讃美の言葉を呈わす玉椿の名も出来た訳だ。この八千代椿もまた玉椿も実際はツバキの植物名でも無ければまた椿(チャンチン)の植物名でも無くこれは畢竟只文学的に生れた名称たるに外ならないのである。
先年私が紀州へ旅行した時、新宮の町の店先きにツバキの生葉を十枚ずつ括って売っていたのを見たのでそれは何にするかと聴て見たら、これはその葉を巻いてその一方の端の方に刻み煙草を詰め恰どシガーレットの様にそれで喫煙するのだとの事であった。そして私はその原始的の有様を見て大変に面白く感じた。
鹿を山へ放つと他の木はそうではないが鹿は特に嗜んでツバキの木の皮を食うのである。