Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
て見たが、この研究こそ他日端なく私の学位論文となったものである。
紆余曲折あるこんな空気の中に長く居りながら、何の学閥も無き身を以て明治廿六年就職以来今日まで実に四十七年の歳月が流れたのである。こんな永い間あえて薄給を物ともせず厭な顔一つも見せずにいつもニコニコと平気で在職していた事は大学としても珍らしいことであろうし、また本人の年からいっても七十八歳とはこれもまた他に類の無い事であろう。そこで私の感ずる事は成るべく足許の明るい内にこの古巣を去りたい事で、去年からそれを希望し今年三月を限りとし「長く通した我儘気儘最早や年貢の納め時」の歌を唄いつつこの大学の名物男(これは他からの讃辞であって自分は何んとも思っていない)またはいわゆる植物の牧野サン(これも人がよくそう言っている)が、この思い出深い植物学教室にオ暇乞いをするのである。
大学を出て何処へ行く? モウよい年だから隠居する? トボケタこと言うナイ、吾等の研究はマダ終っていないでなお前途遼遠ダ。マダ自分へ課せられた使命は果されていないからこれから足腰の達者な間はこの闊い天然の研究場で馳駆し出来る丈け学問へ貢献するのダ。