Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょくぶつき

植物記

牧野 富太郎

Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate

Aozora Bunko

今九州の豊後、日向のある山間には今日視ればどうしても野生といわねばならない梅があるそうなが、それでも私は梅は決して日本の者では無いと言う感じが深い。右の九州の者は早晩是非一度踏査して見ねばならぬと思っている。

ウメの語原については四つの説があって、何れにも一応の理窟があるので果してそのどれが正説であるかなおよく検討すべきである。まずその第一は烏梅説である。烏梅とは梅の実を乾かし燻べたもので昔それが薬品となって支那から我邦に渡ったが、ウメはこの烏梅のウバイすなわち支那音のウメイからだといわるる。第二は梅の支那音説である。すなわち梅の支那音はメイであるので、それを言う時そのメイの発音の上へ発頭音のウを加え尾音のイをサイレントしてそれでウメになったといわれる。第三は大形果実説ですなわちウは太い意、メは実すなわちミの転化で大なる実の意を表わしそれがウメの語原だといわるる。次の第四はウメのウは発頭語でメは朝鮮語だといわれている。この様にウメの語原が動いている所を以て観ると、なおウメの名の原意を更に研究して見る必要を痛感する。

梅が上古に我邦に渡った時は多分種類は一種か二種か極めて鮮なかった事が想像せらるる。