Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
これがまた植物の標品に着けばそれに喰い入り、知らん間に大いに悪るサをして居る。標品を害する虫はなお他に普通三つほどの仲間がいる。その二つは蛾の幼虫、その一つは茶立て虫式の一種である。その外に時々小い虫のアトビサリ〔悪颯〕がいるがこれは余り害はない。アノ長い手の端に螯を持ってそれを打ち振りつつ歩いている様は中々愛嬌がある。これが彼の有名な毒虫のサソリ〔蠍〕の縁者だと思うと何んとなく興味を覚える。
書物を蠧蝕する害虫は上に述べた甲虫の仔虫すなわち幼虫が筆頭で大関である。それに比べるとシミは関脇とまで行かず小結ぐらいのところである。上に述べたように今日シミがこれ程の知己を得たのは何百万年か知らんが、彼れのこの地球上へ出て来た以来始めての事であろう。シミやよろこべ、シミやよろこべ。
シミの名は湿メ虫の略されたものだといわれる。それに湿りを帯びた場処に在る書物、古紙あるいは衣類などの中に棲んでいるからこんな名があるのであろう。
〔補〕本文に述べた古本を蝕害する栗殻色の小甲虫は、その和名をフルホンシハンムシと謂うのだが、私は解り易く単にこれをフルホンムシと呼んでいる。