Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
この“スヱコ笹”は当時竹の研究に凝っており、ちょうど仙台で笹の新種を発見してそれを持って帰って来ていた際なので、早速亡妻寿衛子の名をこの笹に命名して永の記念としたのでした。この笹はいまだに我が東大泉の家の庭にありますが何れ天王寺の墓碑の傍に移植しようと思っています。
終りに臨んで私は私の約半世紀も勤め上げた大学側からは、終始いろいろの堪えられぬような学問的圧迫でいじめられ通しでやって来ました。しかし今日私の心境はむしろ淡々としていてこんなつまらぬことは問題にしていません。由来学者とはいうものの、案に相違した偏狭なそして嫉妬深い人物が現実には往々にしてあることは、遺憾ながらやむを得ません。しかし私は大学ではうんと圧迫された代りに、非常に幸運なことには世の中の既知、未知の方々から却って非常なる同情を寄せられたことです。
私は幸い七十八歳の今日でも健康にはすこぶる恵まれていますから、これからの余生をただひたすら我が植物学の研究に委ねて、少しでもわが植物学界のために貢献出来れば、と念じているばかりです。
科学の郷土を築く
学問の環境に育つ
私の二十歳と言えば、明治十四年のときで、私がはじめて、東京の空気に触れて、故郷にかえっていた頃でした。