Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.285 caratteri · 330 schermate
相手はそばにいるもう一人の男を見た。彼は矢崎舎人で、もう一人は岡本次郎兵衛であった。二人は新八に見覚えがないらしい、だが、新八の言葉で、それが事実だということはわかった。原田家の矢崎ということも、万治の騒ぎや、宮本又市の刺殺されたことなど、知らない人間ならたやすく口には出せない筈である。舎人は頷いて、これは自分の知っている者だが、と町方の者に向き直って云った。
「いったい、どういう罪で、追っているのですか」
「辻斬りの疑いです」と同心らしい男が答えた。
「証拠があるのですか」と舎人が反問し、新八が「証拠なんかありません、ただ年ごろが似ているらしい、というだけなんです」と云った。舎人は相手に、どうですか、と訊き、相手は口ごもって、新八がその若さで風呂屋の売女にかよっていること、辻斬りをしたのが浪人であり、年ごろも似ていることなど、あまり確信のない口ぶりで答えた。
「わかった」と舎人は振返って、岡本次郎兵衛に、眼くばせをしながら、「宮本を伴れていってくれ、あとはおれが話しをつける」と云った。
ながれの中
新八が風呂屋の二階で、女とたわむれていた同じ夜――、湯島のおくみの家では、賑やかな酒宴が催された。