Classici giapponesi con furigana
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.285 caratteri · 330 schermate
早い霜
彼は旅装をしていて、庭先からはいり、甲斐は縁先で彼に会った。七十郎は新左衛門の死を告げたのち、自分はこれから「誓紙」を持って国許へ帰る、義兄との約束は忘れないでいてもらいたい、と云い、返辞は聞くまでもない、といいたげに、すぐ去っていった。
早い霜
「あんた、年を隠してるね」と女が云った。
新八は「うう」とあいまいな声をだしながら、もぞもぞと寝返りをうった。女はうしろから抱き緊め、素肌をぴったり寄せながら、「だめよ、ねかさないよ」と云って、新八の耳たぶを吸い、乱暴に肩をゆすった。
「よせ、眠いんだ」と新八が云い、女の腕を押し放そうとした。女はもっと身をすりつけ、「ほんとの年は幾つよ」と云った。
「少しはなれてくれ」と新八は躯をもがいた、「あつくってしようがない、よせといったらよせ、うるさいぞ」
「ほんとのこと云いなさいよ、そうしたらねかしてあげるよ、云わなきゃこうするから」
「よせ、殴るぞ」
「じゃあ云いなさいよ、でなきゃあたしが当ててみようか、ねえ、あんたはまだ二十まえでしょ」
「ばかを云え」
「二十まえよ、わかるわ」と女が云った、「あんた二十三だって云ったでしょ、あたしもそうかと思ったよ、今夜で五たびめだから、初めは九月だったね、九月の末だったかな、初めてのときいろんなこと知ってるんで、びっくらしてさ、あたしなんかこんな