Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.285 caratteri · 330 schermate

Aozora Bunko

みちのおく

「埒のあかぬ者どもだ、いずれも埒があかぬ、肝の煎れることばかりだぞ」

――さがって寺池へ使者を遣わします。

みちのおく

伊達安芸と伊達式部との、領地の境界の争いは、遠田郡小里村、登米郡赤生津村、桃生郡深谷、という三カ所で起こっていて、甲斐はその現地へ、内検分にでかけた。――内検分は公式のものではなかったし、また甲斐は「同行する」という名目で、正使は目付役の今村善太夫、徒小姓横目の木村長左衛門、検地衆の大内文右衛門の三人であり、ほかに絵図方、筆取などと、これらの供が十余人いた。

甲斐の供は村山喜兵衛と、少年の辻村又之助の二人で、かれらは石巻街道を北に向かい、その日は松島で泊ることになった。

それは仙台を立つときからの予定であったが、松島の少してまえにある、長老坂という処で、甲斐が「自分は湯ノ原で泊る」と云いだした。四五日まえに、ひどく凍てる日が続いたとき、脇腹の古い傷が痛みだした。くびじろの角にかけられたその傷痕は、季候の変りめになると、しばしば痛みだすことがあった。

――二、三日も休めば治るから、湯ノ原の温泉で休養してゆくことにする。

みんなは先にいって、自分には構わず、内検に掛ってもらいたい。