Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.285 caratteri · 330 schermate

Aozora Bunko

とおみやは唇を歪めた、「でも顔を見ているうちに、そんなことをする気持もなくなっちゃった、そんなことをする必要があるもんですか、あの人はあの証書で手柄を立てるでしょ、あっぱれ忠義な侍だって、褒められたり褒美を貰ったりするでしょ、それでも、あたしのような女の力を借りたってことは、一生あの人に付いてまわるわ、あの人が生きている限り、それだけは忘れることができないのよ、はは」

おみやは声をあげて笑った。それはかさかさと乾いた声で、新八はわれ知らず眼をそむけた。おみやは手酌で呷った。

「わかったでしょ、これであたしの気持がわかったでしょ、新さん」とおみやが云った、「なにが好きなもんか、あんな男、あたしはきれいさっぱりよ、あんな男なんか、初めっから惚れてなんかいやあしなかったわ、惚れてたんなら、あんなもの盗みだしたりするもんですか、ねえ、云ってあげようか」

おみやは新八をながし眼に見、露悪的に微笑しながら云った、「女ってものはね、新さん、好きでない相手だからこそ、からだを売ることができるのよ、もしか相手に、しんそこ惚れていたら、からだを売る代りに死んでしまうわ」