Classici giapponesi con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate
絵から抜け出してきた西洋の王子そっくりの顔であった。女にもして見まほしいくらいパッチリと見開いた黒曜石のような瞳、そこには近眼鏡を掛けていた。キリッと通ったアーリヤ人種特有の高い鼻、丸顔で、皮膚の色だけはまったく周囲の黒い人たちとは違っていた。もちろん白人ではない。印度人には違いないのだが、非常に薄く鳶色を刷いて、その上へ仄白く蒼みを掛けたとでも形容したら言い表わせるのだろうか。
MR・タニジャーキを蹴飛ばしたり、ワサント、マヘンダーラたちを相手にしながらも、貪るように私は少年の麗しさに見惚れ切っていた。眺めれば眺めるほど、ほとほと感に堪えざるを得なかった。この美しさに較ぶれば、ただ白いばかりで肌膚の粗い生毛の生えた西洋の女の皮膚なぞというものは、味も素っ気もない瀬戸物の破片みたいな気持がした。初めて私には、真実の美しさというものは白人よりもむしろ磨きの掛かった優生の東洋人に存することを感じたのであった。少年は微笑んだ顔を時々私の方へ見せているだけで、また窓から往来を眺めているが、卓絶した気品はあたりを払わんばかりであった。
「MR・カパディア、素晴らしい子供がいますね。