Classici giapponesi con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate
一五 ユーザ・サヨ・サマーレ
安心おし! さ、何かもっと私の手でできることはないか……と、お父様、どうぞ、侍女たちを呼んで薔薇を撒かして下さいまし……そして、六絃琴を鳴らさせて下さいまし……と」
老エフィゲニウスの言葉は途絶えて、しばらくは凝乎と眼頭を抑えていました。そして我々も、言葉なくうな垂れていたのです。
一五 ユーザ・サヨ・サマーレ
「ようくわかりました姫のお気持が……」と、ややあってルドウィッヒ大尉が眼をしばたたきながら口を開きました。
「亡くなった我々の友人をそれほどまでに慕って下さるということは、故人の友人なり同国人なりとして、我々として何と言ってお礼を申し上げてよろしいか! 感謝で胸が一杯になってくるのですが、しかし……しかし……」
と沈吟しました。
「それまでなさらぬでもよろしいのではないかと思われますが。そのお気持だけにして、姫はもちろんのこと、我々の友達もせっかくあすこへ葬られていることですし……中尉の遺骸もあのままにしておいた方が、かえって故人も喜ぶのではないかと考えます。骨にしてというならばともかくも、今更生々しい屍体を送り届けましても……よしんばそれが無事に向うへ到着しましたにしても、中尉の令姉の方でもかえって、有難迷惑のような……」