Classici giapponesi con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate
と少年は綺麗な眼を微笑ませた。
「私のつもりでは教育の場所を拵えるつもりなのですけれど、見に来る側では娯楽の場所を与えられたつもりになるでしょう。そしてそう思わせることがいいことなのでしょう。ですから、私は境遇に相応しいだけの、自尊心を傷つけないだけの入場料を区別せよと命じました。一等は四ルピー、二等は二ルピー、三等は半ルピー、四等は無料、しっかりそう決めたわけではありませんけれど、大体そんな風に考えました。そして私は今夜ここへ来てみて、私の考えが間違っていなかったことに気が付きました。私はこのことを早速国へ書き送ってやるつもりなのです」
私は呆れ返って凝乎と少年の顔を眺めていた。
「MR・シュータン! もう一度あなたの年を教えて欲しい! 幾歳と言った?」
「十九歳……お忘れになりました?」と少年は笑いながら顔を傾げた。
まったく私は考え込んでしまった。諸君もそれを感じられるであろうが、日比谷劇場は日におそらく数千数百の人々を呑吐しているに違いない。しかし映画を見るべくあの廊下に犇めいている日本の少年たちのおそらく幾人が、これだけの考えを懐きながら廊下をそぞろ歩いていただろうか。