Classici giapponesi con furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Leggi 第二の接吻 (だいにのせっぷん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.960 caratteri · 247 schermate
商取引のような、まとまらなければ、また今度といったような、そんなのんきな心持でいられなくなってしまったのです。」
宮田は、緊張した顔をしていた。倭文子は相変らず顔をそむけ、青い敷物をみつめている姿勢をちっともうごかさなかった。
「何でも京子さんのお話では、川辺さんご夫婦も賛成だし、私も良縁だといろいろすすめているのだが、何だか本人の倭文子さんが今一息だと、こうおっしゃるのですがね。ほんとうですかね。」
倭文子は、やはり返事をしなかった。
「直接こんなことを、お尋ねするのは、失礼かもしれません。だが私はつまらない遠慮などをしていて、あなたのような方を、失いたくないのです。あなたが、どんな点で、私がお気に入らないか、それを伺いたいと思うのです。それが、あなたの誤解などである場合、十分私の申すことをきいていただきたいのです。」
倭文子は、こうしている苦痛に堪えられなくなった。彼女は、ふいに椅子から立ち上った。
「あの、わたし、失礼いたしますわ。」
三
倭文子が立ちあがるのを見ると、宮田もすぐ立ちあがった。
「なぜです。僕と一緒にいらっしゃるのがそんなにお嫌なのですか。