Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.866 caratteri · 318 schermate
「…………」
平次は黙って聴いております。
「宗次の乱行は日に日に募って、何べん私を殺そうとしたかわかりません。とうとう我慢が出来なくなって、今から二年前、三百両だけ分けてやって、兄弟の縁を切り、世間へは死んだと言いふらして、上方へやりました。何か身につく商売でも覚えさせようと思ったのでございます」
「その宗次とやら言う弟さんが帰って、泉屋一家へ仇をしている――とこう言いなさるのだね」
平次は珍しく先潜りをして、宗太郎の話の腰を折りました。そうでもなければ、いつまでも愚痴を並べていそうで、我慢がならなかったのです。
「お察しの通りでございます、親分さん、兄が弟の事を訴人するのは、よくよくではありますが、あんなに世間様を騒がせて、いつまでも黙っているわけには参りません。私がこんな事を言ったと知れたら、兄弟の見境もなく、斬るの殺すのと言うでしょうが、それも致し方がございません。いつまでも知らん顔をして、石原の親分さんや、お品さんに苦労を掛けるのも心苦しく、思い切ってここへ参りました。それに――」
「お前さんは宗次に逢いなすったのか」
「いえ、二年前に別れたきりでございます。