Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.597 caratteri · 289 schermate
平次は有合せの鋸を借りて、
「八、手前これで外から雨戸を引いてみな、泥棒になったつもりで、出来るだけ静かにやるんだよ」
と平次。
「そんな事はやりつけないから、うまく行かないかも知れませんよ、親分」
「馬鹿野郎、そんな事をちょいちょいやられてたまるものか」
平次は冗談を言いながら、家の中へ入って、主人の寝部屋に陣取りました。
「ようがすか、親分」
「黙ってゴシゴシやりな、いちいち断る泥棒なんてものはないよ」
「…………」
ガラッ八は、泥棒の鋸引きにした雨戸へ、廻し鋸を入れて少しずつ、少しずつ引いております。
白昼、四方は相当やかましい時ですが、それでも、鋸の音は手に取るよう、両替屋の主人や番頭――日頃窃盗や押込に敏感になっている者が、どんなによく睡っていたにしても、これだけの細工を知らずにいるはずはありません。
「泥棒の入ったのは暁方だと言ったね、番頭さん」
と平次。
「ヘエ――かれこれ、寅刻(四時)過ぎでございましたか、旦那様の声に驚いて、駆け付けた時は、雨戸は一枚開けっ放しになって、薄明りが外から射しておりました」
「月はなかったはずだね、昨夜は?」
「四月の七日でございます。