Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
「え、――合図をしてお千勢を誘い出すのは、若旦那の外にはないって言うんです。でも、若旦那の合図なら、私だって知っています。小石を拾って、羽目板を三つずつ二度叩くんです。それが三十三間堂の裏へ来いという――」
そこまで言ってお秀はフト口を緘みました。さすがに端たなさに気が付いたのでしょう。
「どうしてお前はその合図を知っているんだ」
「…………」
お秀は黙ってしまいました。心持頬を染めて、俯向いた首筋のあたりの美しさ。
「親分」
ガラッ八は後ろから平次の袂を引きました。
「黙っていろ。――木場の兄哥のすることにケチを付けちゃならねえ」
「いえ、洲崎の金六親分さんは、若旦那を助けたかったら銭形の親分にお願いしてみろ。若旦那を縛ったのは銭形の親分の差金だから――っておっしゃるんです」
「それは本当か」
平次もちょっと面喰らいました。洲崎の金六がそんなことを言うのは、一応人の悪い皮肉とも聴えますが、事実は下手人として挙げた山城屋の紋次郎が、証拠が揃いながら、どうやら下手人らしくないので、それとはなしに、平次に助力を頼み、なんとか事件の恰好をつけようというのかも知れません。