Classici giapponesi con furigana
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せいあどうきだん
青蛙堂鬼談
岡本 綺堂
Leggi 青蛙堂鬼談 (せいあどうきだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.438 caratteri · 238 schermate
その怪しいがまの群れは、かれに対して別に何事をするのでもない。唯のそのそと付いて来るだけのことであるが、何分にも気味がよくない。もちろん、それは張訓の眼にみえるだけで、ほかの者にはなんにも見えないのである。かれも堪らなくなって、ときどきに剣をぬいて斬り払おうとするが、一向に手ごたえがない。ただ自分の前にいたがまがうしろに位置をかえ、左にいたのが右に移るに過ぎないので、どうにもこうにもそれを駆逐する方法がなかった。
そのうちに彼らはいろいろの仕事をはじめて来た。張訓が夜寝ていると大きいがまがその胸のうえに這いあがって、息が止るかと思うほどに強く押し付けるのである。食卓にむかって飯を食おうとすると、小さい青いがまが無数にあらわれて、皿や椀のなかへ片っ端から飛込むのである。それがために夜もおちおちは眠られず、飯も碌々には食えないので、張訓も次第に痩せおとろえて半病人のようになってしまった。それが人の目に立つようにもなったので、かれの親友の羊得というのが心配して、だんだんその事情を聞きただした上で、ある道士をたのんで祈祷を行なってもらったが、やはりその効はみえないで、がまは絶えず張訓の周囲に付きまとっていた。