Classici giapponesi con furigana
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
Leggi さぶ di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 210.521 caratteri · 415 schermate
その顔が赤くなり、眼がとびだしそうに大きくなったが、相手が栄二だということを認めると、急にその指を他の人足たちのほうへ向け、さらに大きな声で喚きたてた、「――ええいこののら犬ども、さっさと立たねえか、ぐずらぐずらしていると手ぶしょうぶっ挫いてくれるぞ」
栄二は鼻で笑った。
呼ばれた人足は十三人。若い才次が小頭で、与平もその中に加わっていた。雨は三日続き、矢来の修理も三日続いた。二日めには栄二もでかけたが、反対に与平は人数から外され、三日めにはいっしょになったけれども、話をする暇はなかった。――気をつけてみると、与平は痩せた小男で、としは四十そこそこと思われるのに、皺だらけで干からびたような顔や手足は、六十近い老人のようであった。声は低くやわらかで、話しぶりはゆっくりと用心ぶかく、笑うときにも人よりひと呼吸おくれて笑う、というふうであり、いつも人の眼につかないようにふるまっていた。
雨があがって護岸工事に出たとき、午後の休みにまた与平が話しかけた。おまえさんのような若い人に、つまらないことを話しかけて、迷惑ではないかと与平が云い、栄二は僅かに首を振った。