Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Leggi さぶ di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 210.521 caratteri · 415 schermate
ように簡単なもんじゃあねえぜ」
「じゃあどうすればいい、あにいは黙って見ていろってえのかい」
「おちつけよ」と栄二はやわらかに囁いた、「去年の大あらしだって三日と続きゃあしなかった、どんな大火事だって一年も燃え続いたというためしはねえだろう、――よせやい」栄二はそこで急に、てれたように顔をそむけた、「おれにこんな年寄りじみたことを云わせるなんて、おめえひでえやつだぞ」
二月中旬になった或る夜、栄二が独りで南の海辺へ出ていると、こぶの清七が捜しに来た。五、六日まえから、栄二は毎晩そこへ来て、棒を投げる稽古をしていた。薪小屋から長さ三尺ばかりの、割ってない丸薪を五本ばかり持ちだし、海辺に立っている杭に向って投げるのである。厠へゆくと云って出るから、おそらく与平も気づかないだろうが、彼は雨の日を除いて毎晩その稽古を続けた。
――そんな必要はないかもしれない、だがその必要のあるときがくるかもしれない。
義一やりゅうや昌吉らと、いつかは腕力で対抗することになるだろう。松田権蔵と義一がやりあうのを見た夜、栄二は心の中でそう思い、それをやるのは自分の責任だというふうに感じた。