Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

Leggi ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) di 永井 隆 (ながいたかし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.351 caratteri · 213 schermate

Aozora Bunko

二

呼吸も困難になってきた。それでも負けられぬ。腕と足とを懸命に振って走った。とても私ひとりの力では走り通せなくなった。私はそこでロザリオをとなえた。罪人なる我らのために今も臨終のときも祈り給えと。すると心臓の苦しさが突然消えた。足もにわかに軽くなった。抜かれちゃならぬ、このままゴールに逃げこもうと、そればかり念頭にあった。風に乗ってくようにぐんぐん速さを増した。二位をずっと引き離したのか私とせり合う相手はなかった。ひっそりと私は走り続けていた。たしか五百メートルのゴールと思うあたりに来たのにテープは張ってない。変だなと思い思い、さらに風のごとく一周して来て見てもゴールはない。もう一回まわって来たが何もなかった。妙だなあと考えながら走っていると、救護班の医者の声が聞こえた。

「もう駄目です。心臓麻痺ですね」

見ると、五百メートル競争は終わっていて、一等二等三等の旗を立ててほかの連中が賞品をもらうところで、私の肉身は三百メートルのところにころがっているのだった。そのまわりに白い服をつけた医者と二、三人の役員が立っていた。

二

教壇に立って講義をしていると赤い旗を立てた一隊が入って来て、先頭にいただぶだぶ服の大男が、