Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

とこれも鴨川をちょいと御覧ずる。

「勝山さんのお使ですって、」と令夫人傍から引取って引合せる。

「おお、あの何か江戸ッ子の、いつも前垂掛けでおいでなさる、活溌な、ふァふァふァ、」と笑って、鯉が麩を呑んだような口附をする。

ト一人でさえ太刀打のむずかしい段違の対手が、ここに鼎と座を組んで、三面六臂となったので、青年は身の置場に窮した形で、汗を拭き、押拭い、

「へい飛んだ御厄介様で、からもうお転婆でございまして、」

「可いさ。だがの、内なぞは傍のおつきあいがおつきあいじゃで、そこはまたな、御婦人じゃから直接にいっては赤い顔でもなさると悪いで申さんじゃったが、前掛は止して袴になさるなぞは、まず第一のお心懸じゃよ。いや、しかし貴方の前じゃけれどお夏さんは珍しい御容色よし、ほんのこと内なぞはおつきあいがおつきあいじゃから、御華族様から大商人方の弟子も沢山見えるけれど、品といい様子といいあのお娘が一番じゃ。よくしたもので、上つ方はまあ少々はおでこでもそこは事が済みますが、下々の娘が出世をしようというには、さらりと打明けた処で容色じゃ。面じゃの、ふァふァふァ、お夏さんなぞは心懸次第またどんな出世でも出来るのじゃ、こっちへ出入ってござればおつきあいがおつきあいじゃから、ふァふァふァ。