Classici giapponesi con furigana
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate
それからお手当が済みました、もう通って来ないでも大丈夫だ、あとはただ大人しくなさいよ、さ、大人しくしろが可うございましょう。
無暗とお礼を謂って匆々に山の井さんの前を抜けて、玄関へ参りますとね、入る時にゃあ気がつきませんでしたが、ここにそのまた珍事出来の卵が居たんです。女の子で、」
「いずれそうだろう。」と金之助は故とらしく深く頷く。
「まあ、お聞きなさいまし。上口の突尖の処、隅の方に、ばさばさした銀杏返、前髪が膝に押つくように俯向いて、畳に手をついてこう、横ずわりになって、折曲げている小さな足の踵から甲へかけて、ぎりぎり繃帯をしていました、綿銘仙の垢じみた袷に、緋勝な唐縮緬と黒の打合せの帯、こいつを後生大事に〆めて、」
「大分悉しいじゃないか。」
「私だって先生、唐縮緬と繻子ぐらいは知ってますぜ。」
「幾干か出せ、こりゃ恐ろしい。」
「真平御免なさい、先方は小児なんです。ごく内気そうな、半襟の新しいが目立つほど、しみッたれた哀な服装、高慢に櫛をさしてるのがみじめでね、どう見ても女中なんですが。
恐ろしく疼むかして、小さく堅くなって、しくしく泣いてるんです。