Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

まいか。

そうすると、対手の女雛を自分ごッこにでも極めているんで、その冠が失せたのも、許嫁の印の簪でも落したように思ってることでしょう、婦人は天窓の物と謂いますから。

実に砕けていて、ちっともみずからがらない女だけれど、どこか恐しく品があって、私なんざ時々我ながら頭の下がることがありますもの。

ねえ先生、御所車と冠がなくなったのを、気にして鬱ぐ位なのが、今更じゃアありませんけれども、上野を歩行いて、路傍で身体を洗って、ちゃぶ屋の姉やと間違えられて、癬の女を、ちょいと先生、お夏さんもそういって話しなすったが、山河内の姫様というと一件ものの女ですっさ。其奴を煽がされるなんて可哀相じゃアありませんか。

いいえね、竜宮の乙姫てえ素ばらしいのだって、蜈蚣にゃあ敵いませんや、瀬多の橋へあらわれりゃ、尋常の女でしょう、山の主が梅干になって、木樵に嘗められたという昔話がありますッてね、争われねえもんです。

全体ちゃきちゃきの深川ッ女が、根岸くんだりへ行って、ももんじいに歌を習うなんて、そんな間違ったことはないんです。郷に入ったら郷に従えだと、講釈で聞いたんですが、いかな立女形でもあの舞台じゃあ睨が利かねえ、それだから飛んだ目に逢うんでさ。