Classici giapponesi con furigana
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さんがいばんれいとう
三界万霊塔
久生 十蘭
Leggi 三界万霊塔 (さんがいばんれいとう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.716 caratteri · 39 schermate
免許税、消費税、燃料費、船員の給料、食費、その他、一シーズンの費用に五百ポンドもかかったので、貝を売っても差引き四百ポンドの損になった。
山崎は泣きだしたが、これで止したら死ぬほかないと眼の色を変え、深尾と戸田を叱りつけながら残った六百ポンドで仕込みをし、翌年、季節より早く出漁して貝床をあさっているうちに、マライタ島の水道で新しい貝床が発見されたという情報が入ったので、こんどこそぶちあてたと船を飛ばして出かけて行くと、意外にもパラオ組の船団が一と足先きに来ていたのにはやられた。
もう潜水夫が入っているらしく、後帆をあげた三十六隻の採取船が一列になって青い海の上を活溌に移動し、二百屯ばかりのスクゥナー型の母船が、雛をまもる白鳥のようにそのあとから行き、水や食料を供給するランチがラガーからラガーへ火の出るように忙しく走りまわっている。
こちらの船は見るからあわれを催すような古めかしさで、穴だらけの甲板には貝の悪臭が滲みとおり、帆索には真珠貝の肉が玉葱のようにぶらさがっている。乾した貝肉は一封度一ドルで売れるというわけなのだが、そんなものまで計算に入れなければならない詰りかたでは、どうせろくなことが出来るわけはないのに、旧式な手押しポンプしかない老朽ラガー船と新式の機関ポンプを備えた二十六隻の船団では、コントラスト