Classici giapponesi con furigana
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第六巻 (「もくせい」ごうのなぞ) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.784 caratteri · 269 schermate
と註を入れられたのには、大いに辟易した。
あの神仙道は、私の身辺では、大分論議の種になったようである。盛岡の鉄道局長をやっている私の畏友兼悪友からは「いよいよ科学なき日本に愛想をつかして、神仙道へ逃避ですか」と冷やかされるし、方々で大いに老人扱いをされて閉口した。一生物理学をやっていても、最後は神仙道へ戻ってくる。やはり東洋人の血は争えない。などということになると、ちょっと茶の間の話題にはなるのであるが、私はそんなにかれたわけではないので、まだまだ大いにやにっこいつもりなのである。
もっとも露伴のものが好きになったのは、やはり齢のせいかもしれないが、ああいう長いものを書くほど熱中したのは、小宮(豊隆)さんの煽動にうまく乗ったことが、一番大きい理由である。露伴の最後の言葉「じゃあ、おれはもう死んじゃうよ」に注目されたのは、小宮さんであって、それを話のまくらに使う必要上、小宮さんのところへ、その点をことわる手紙を出した。ところがその返事に、僕も一時露伴の神仙道に凝ったことがあるが、あまり難渋なので途中で途切らしたら、もうすっかり忘れてしまった。ああいうものは熱があがった時に、やり通してしまわねば駄目なもののようだ、という意味のことが書いてあった。