Classici giapponesi con furigana
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第六巻 (「もくせい」ごうのなぞ) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.784 caratteri · 269 schermate
この第二巻は明治天皇の崩御で終っている。その後第一次の世界大戦、講和会議、軍縮問題、軍閥の擡頭、満洲事変と、目まぐるしい走馬灯の国の姿は、第三巻以下に残された。その一部は『松濤閑談』に納められているが、永遠に歴史の闇に葬り去られた資料もかなりあったことであろう。「第三巻が出来なくて残念でした。口述のための手記はすっかり出来ていたのですが、誰にも読めないんです。おじいさまも心残りのようでした」と、純子夫人は述懐しておられた。
一月二十六日の午後、柏の御宅へ伺った時に、丁度勅使がおいでになった。純子夫人は枕頭にきちんと坐って、三宝を捧げ、「唯今、従一位に叙せられました」と挨拶された。次の間に並んで居た親戚の方たちは、静かに頭を垂れた。
控の間で、わずかの隙をみて、純子夫人が臨終の時の様子を話された。いよいよ御自分でも最後と思われたらしく、枕頭の純子夫人たちに、「いろいろ御世話になって有難う」と挨拶をされたそうである。そして「世の中で一番むつかしいことは、私を無くすことだ。自分は悪いことはしなかった」といわれた。それが最後の言葉であった由である。
純子夫人は「御教訓はよく分りました。