Classici giapponesi con furigana
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第六巻 (「もくせい」ごうのなぞ) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.784 caratteri · 269 schermate
畝幅四フィートのうち、三フィートくらいが畝で、畝間の溝が一フィートくらいある。その幅一フィートの溝に、上手からどんどん水を入れてやると、水は真直な線になって、畑の向う側まで流れる。長さ二町ないし三町の細い水の線が、一枚の畑一杯に七十本八十本と並んで、真直に流れている様子は、実に美事である。普通は三、四時間水を流すと、畝の下まですっかり水が浸みるので、水門をとじることにしている。
分岐溝からこの畝間の溝に一定量の水を入れるのは、非常にむつかしい。というのは、流入量を正確に一定にして、畑に浸みる水の量だけ、あるいはそれよりほんの少し多い量だけを、流し入れてやらなければならないからである。つい近年までは、畝間の溝一本一本毎に分岐溝から狭い水の取入口を作っていたが、ちょっとでも水が多く流れ込むと、畑の中であふれ、畝がこわされてしまう。それでその見張りが非常に辛い仕事であった。
ところが二、三年前から、分岐溝からサイフォンで水を入れるようになって、仕事が非常に簡単になった。合成樹脂で作った直径一インチくらいの曲った管を、サイフォンに使うのである。管には直径一インチ半、二インチ、二インチ半といろいろの太さのものがあって、畑によって、適当な太さのものを使う。