Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第六巻 (「もくせい」ごうのなぞ) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.784 caratteri · 269 schermate
ここで暫く潜水機を止めてもらって、観察をはじめた。四つの窓は、どれもこれも、油絵具の青緑色にホワイトを十分加えたような色をしている。機内は暗く、四つの窓からだけ、この碧の光がさしこんでくる。海水の色は、上から見た場合とは、まるで性質が違っている。水中の世界では、なんでも透過光で見るわけだから、もちろん異っているほうが当然である。ちょっと説明のしようのない色である。もし透明な碧玉というものがあったら、こういう色彩の感じを与えてくれることだろうと思う。
海水は濁っているので、透明度は悪い。しかし濁っているといっても、河川の場合とはちがって、泥がまじっているわけではない。よく落ちついて見ると、みどりの水の中に、白い粒子が無数に躍っている。そしてそれらが、窓ガラスの前を非常な速度で流れている。そういう粒子による光の散乱で、影像のコントラストが悪くなるだけであって、明るさはあんがいに明るい。海中の水平視程の研究は、まだほとんどなされていないが、これは早速よい研究題目になるであろう。
しばらく待っていると、ヴェールのかなたに、なにか動くものが見える。その一つに眼を止めると、その横にも出てくる。