Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
「今晩は、按摩の御用はこちらでございますか、おそくなって相すみません」
宵の口に言いつけておいたあんまが来たので、その声に、ねている毒消し売りがムニャムニャ動き出す。
あわてた与吉、とっさに端の障子を滑らして廊下に出るとにわか盲目とみえて、勘が悪く、まだなんとか言っているのをうしろに聞きながらもとより宿賃は踏み倒し、そのまま軒づたいに裏へ飛びおりてほっと安心!
泰軒先生は委細御存じなく、白河夜船の最中らしい。
こんどというこんどこそは、ものの見事にまいてやったぞ……。
思わず会心の笑みとともに歩き出した与吉、振り返って見ると、宿の洩れ灯に屋号の柳の枝葉が映えて、湯上りの頬に夜風がこころよい。
寂然たる天地のあいだを福島の城下まで五里十七丁。
飯野山の峰はずれに月は低く、星の降るような夜だった。
血筆帳
堀の水は、松の影を宿して暗く静まり、塗りつぶしたような闇黒のなかに、ほの白い石垣が亀甲につづいて大浪のごとく起伏する木立ちのむこうに、天守閣の屋根が夜空をついて望見される。
刻をしらせる拍子木の音が、遠く余韻をひいて城内に渡っていた。
外様六万石として北東の海辺に覇を唱える相馬大膳亮殿の湯池鉄壁、中村城のそと構えである。