Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
「あれイ……ッ!」
と、もう本然の女にかえっている弥生、一声たまぎるより早く、ただちに元来た方へとって返そうとしたが!
ことわざにもいう前門の虎、後門の狼! あとは左膳がおさえてくるのだ。
右せんか左すべきかと立ち迷ううちに四人のために、手取りにされた弥生、夜泣きの二剣とともに駕籠のひとつにほうりこまれるや否や、同じくそれへ左膳が割りこもうとした。
その一刻に!
これもゆうべ。
多勢に無勢、風雨中の乱戦に、得印五人組のために坤竜丸を奪い去られた栄三郎と泰軒、おくればせながら左膳の一行をつけて駈けてきた。
そして!
諏訪栄三郎、そのさまを見るより、昨夜来、血に飽いている武蔵太郎を打ッ! とひるがえして、左膳へ斬りこむ。
「来たなッ!」
大喝した左膳、栄三郎、泰軒の中間へわざと体を入れながら、
「月輪氏、かまわず先へやってくれッ! 落ちあう場所はかねての手はずどおり……あとは拙者が引きうけたから、娘と刀をシカとお預け申したぞ……! サ拙者を残して、一ッ飛ばしにやってくれいッ……」
わめき立てた。
同時に。
「ハイッ! いくぜ相棒!」
「合点だッ!」
と駕籠屋の威勢。