Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
おどり屋台の滝夜叉姫。
お顔の赤い山王のお猿さん……。
ふとうしろに声がするので、お艶は、何ごころなく振り返ってみた。
見物人のなかで、町人達がしゃべりあっている。
「なア由公。たいしたものだなあ!」
「そうよ。だがナ、この祭礼の日に、本所へお捕方が向かったっていうじゃねえか」
「へえい! 本所のどこへ?」
「鈴川という旗本のやしきだとよ」
「アアあの化物屋敷か。それなら何もふしぎはねえやな」
「なんでも、東海道三島の宿で、浅草三間町の鍛冶屋富五郎てエ野郎が飯盛の女を買って金をやったとこがお前、その小判がまえから廻状のまわっていた丸にワの字の極印つきだからたまらねえや。すぐに両替屋の触帳から足がついてナ、その鍛冶屋を江戸へ送ってしらべてみるてえと、なんとかてエ婆さんが鈴川源十郎の手から持って来たことがわかった。その丸にワの字は出羽様の印で、いつかそら、銀町の棟梁伊兵衛親方が相川町で奪られたものだから、ここはなんとあっても、その鈴川てえお旗本が伊兵衛親方をバッサリ殺ったものに違えねえのさ」
「そうとも! それにきまってらアな、南のお奉行様が、いざ手におくだしになるまでにゃアすっかりお調べがとどいているんだ。