Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

まえにもかいたように、この山には徳川幕府のご用金がうずめてあるといううわさがあって、あるお金持ちが、それをさがすために、こんな鉱山のようなあなをほらせたのです。

「よくばるから、そんするんだよ。小判がうめてあるなんて、うそっぱちにきまってらあ。」

ポケット小僧は、おこったような声でいいました。

「こんなあながあるもんだから、おれたち、ひどいめにあったじゃないか。」

「おいおい、ポケット君、きみは、このあなのおかげで、ゴリラからたすかったことを、わすれたのかい。」

「うん、そりゃそうだけどさ。」

しばらくだまって歩いていましたが、ポケット小僧がかなしそうな声を出しました。

「おら、はらがペコペコだよ。もう、歩けないよ。」

「ぼくだってそうさ。がまんしなきゃ、しかたがないよ。はらがへるどころか、じっとしてたら、死んでしまうんだからね。歩くほかに、たすかるみちはないんだよ。」

小林君はポケット小僧をはげましながら、なおも、すすんでいきました。

しばらくすると、

「なんだか道がへんだよ。懐中電灯をつけてみよう。」

そういって、万年筆型の懐中電灯をつけ、前をてらしました。