Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
すると、おお、ごらんなさい。ガラスの向こうに立っていた青年のからだが、みるみるとけていくではありませんか。顔も、胸も、手も、足も、まるでロウがとけたように、形を失い、あっと思う間に、肉はすっかりとけさって、あとには、骸骨だけが、残ったのです。ガラスの向こうに、骸骨がじっと立っているのです。
「アハハハ……、びっくりしているね。だが安心したまえ、おれは人殺しは大嫌いだ。あの男は、またもとのように、生かしてやるのだよ。」
電人Mは、手早く、スイッチのいれかえをしました。
すると、部屋じゅうの電気の火花の色が変わってきました。青はオレンジ色となり、赤はもも色となり、全部の色が変わって、めまぐるしく、火花を散らすのです。
すると、また、ガラスの向こうに変化が起こり、見る間に骸骨に肉がつき、肉が固まって、たちまち、もとの青年に、もどってしまったではありませんか。やがて、青年は箱のうしろからでてきて、ニコニコしながら、ちょっと頭をさげると、そのまま、外へ出て行ってしまいました。
「さあ、こんどは、生み出す方だ。こっちの機械を見るんだよ。」
電人Mはそう言って、部屋の別のすみへ、歩いて行きました。