Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
ポケット小僧は、なおも、塀をつたって、右へ右へと、進んでいきました。
やがて、大きな入口の扉のところへ、たどりつきました。その扉は、厳重に、かぎがかかっていて、びくとも動きません。
しかたがないので、そこを通りすぎて、もっと右の方へ、進んで行きますと、また出入口があって、そこはドアが開いたままになっていました。
そこは、昼間、プラネタリウムを見にくる人たちの、休憩室でした。広い部屋に、電灯がひとつだけついていて、あたりをボンヤリと、照らしています。
やっぱり、ここは見世物のプラネタリウムでした。もう、間違いはありません。
休憩室のかべぎわに、コンクリートの台があって、その上に、瀬戸物の大きな花瓶が飾ってあります。高さ八十センチほどもある、りっぱな花瓶です。花もいけてないし、水も、はいっていません。ただ、部屋の飾りとして、置いてあるのです。これも二十面相が、どこからか盗んできた美術品のひとつかもしれません。
ポケット小僧は、その花瓶を、じっと眺めていました。それから台の上に上がって、中に手をいれて、水がはいっていないことを、たしかめました。
「あっ、そうだ。