Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

「あっ、警察のかたですか。黄金仮面はへいのそとへ逃げだしました。こちらです。はやく来てください。」

書生たちは、おまわりさんのさきにたって、へいのそとの横町へかけつけました。

「このへんから、とびおりたのです。まだ、遠くへいくはずはないのですが……。」

見ると、むこうのくらやみの中から、何者かがこちらへ近づいてきます。

書生のひとりが、ぱっと懐中電灯でそのものをてらしました。

腰のまがった七十ぐらいのおじいさんです。カーキ色の、きたない服を着て、こわきにふろしきづつみをかかえ、杖にすがってとぼとぼと歩いてきます。ながくのばしたかみの毛がまっ白で、口やあごにも、ごましおの、ぶしょうひげがのびています。

「おい、おじいさん、いま、金色のやつを見なかったかね。このへいからとびおりたんだが。」

書生がたずねますと、おじいさんは、やっこらしょと腰をのばして、まぶしそうに、懐中電灯を見ながら、

「ああ、そいつなら、むこうへかけていったよ。頭から足のさきまで、金ぴかのやつだった。」

と、うしろのほうを、さししめすのでした。

「ありがとう。じゃあ、あっちへ逃げたんだなっ。