Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
それはだれも知らない秘密でした。フランスの小説家たちは、この秘密をいろいろに想像して鉄仮面の小説を書きました。そのために、いっそう鉄仮面の名は有名になったのです。日本にも二つの鉄仮面の小説がほんやくされています。デュマ原作のものと、ボアゴベ原作のものです。
井上君とノロちゃんが見ているのは、バスチーユの石牢にとじこめられた鉄仮面です。その前に五十歳ぐらいの、がっしりした男が腰をかがめて、なにかしゃべっているところです。牢番なのでしょう。
鉄仮面は、口のところがちょうつがいでひらくようになっていて、食事をさせるときには、牢番がかぎで、それをひらいてやるのでした。そうして口をふさいでおくのは、むやみにものをいわせないためなのでしょう。
井上君もノロちゃんも、「鉄仮面」の小説をよんでいたので、このロウ人形の場面を、いっそう、ものおそろしく感じました。
ふたりは、その場面のまえに立ちつくして、ながい間ながめていました。
「鉄仮面って、いったい、だれだったのだろうね。」
「王さまの兄弟だったともいうし、大臣だったともいうし、僧正だったともいうし、まだいろいろの説があるんだよ。