Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

」といって、くやしがりましたが、どうすることもできません。

こちらは、木の上のできごとです。

庭番のじいさんにばけた恐怖王は、かるわざ師のような身がるさで、枝や葉のしげった中をグングンのぼっていきました。もう、てっぺんの近くまできたのです。

そのとき上のほうで、なにかゴソゴソと動いているような音が聞こえました。この木のてっぺんには、鳥でもいるのでしょうか。いや、鳥の羽音ではなかったようです。なにか、もっと大きなものの動く音でした。

恐怖王ははっとしてのぼるのをやめると、きき耳をたてました。

あいては、まだゴソゴソ動いています。

「だれだっ、そこにいるのは、だれだっ。」

恐怖王はおもわず、どなりつけました。

すると、ああ、これはどうしたというのでしょう。いきなり、上のほうから、

「ワハハハ……。」

という人間の笑い声が、ひびいてきたではありませんか。

恐怖王はギョッとして、身をすくめました。

「ワハハハ、おい、そこのやつ、おまえの道具は、こわしてしまったよ。もう、とぶことはできないぜ。」

恐怖王は、いよいよ、おどろいて、しばらく、だまっていましたが、木のてっぺんで待ちぶせているやつがあるなんて、くやしくてしかたがありませんので、思わずどなりかえしました。