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Classici giapponesi con furigana

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate

Aozora Bunko

」

「恐れながらその儀は……。相成らぬかとも存じられまするが。」

「なぜ成らぬ。」と、師冬はその眼に稲妻を走らせた。「父上不得心か、但しは姫か。」

「大殿の思召しは存じませぬが……。」

「なりゃ、姫か。姫が不得心と申すことを其方たしかに聞いたか。」

「勿論、姫上の思召しを我々が直きじきに承わろう筈はござりませぬが、唯それがしが見とどけましたるところでは……。」

「むむ、何を見た。」

「姫上には……。」と、権右衛門は恐る恐る言い出した。「本庄采女になみなみならずお目をかけさせらるるようにも相見えまするが……。」

師冬は黙って半信半疑の首を傾けているのを、烏帽子のひたい越しに窺いながら権右衛門はかさねて言った。

「かようの讒口めいたること、甚だ心苦しゅうござりまするが、一旦それがしの眼に止まりましたる以上、いたずらに見過ごしまするは却って不忠かとも存じますれば……。して、山名殿とは、しかとお約束なされましたか。」

「おお、わしはしかと約束した。和泉介はわしとも日ごろ仲好しじゃで、妹をくりょうと約束した。いや、和泉介ばかりでない、彼の父伊豆守にも言い聞かせたよ。」

「伊豆守も承知でござりまするか。