Classici giapponesi con furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate
師冬が今日たずねて来たのは、いろいろの用向きをかかえているのであった。第一には父の病気見舞、第二には山名の縁談、この二つを兼ねて館を出ようとするところへ、あたかも父の方から迎いが来て、何か火急の陣触れでもあるらしいので、彼は取りあえず出て来ると、父の容態はやはりいつもと同じようであった。そうして、あたりの者を遠ざけて、彼は父の口から意外の大事を聞かされた。
その大事は塩冶判官高貞の謀叛であった。塩冶はその初め、官方にしたがって鎌倉の足利兄弟を征伐に下って来たもので、新田義貞が箱根を攻め、弟の義助が竹の下を攻めた時に、塩冶は義助の手に付いていた。その合戦の最中に、二条中将為冬卿が武士を軽蔑したとかいうのが不平の基で、西国の小弐、大友や中国の佐々木、塩冶の一族は、にわかに味方にうしろ矢を射かけて足利方に裏返ってしまった。その以来塩冶は引きつづいて足利に付いて、いまも都に押しのぼっているのであるが、そういう裏切りの歴史をもっているだけに、足利方でもかれらに対しては多少の懸念がないでもなく、尊氏は執事の師直にむかって、ひそかにその行動を監視せよという内意を下したこともあった。