Classici giapponesi con furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate
宋は金に苦しめられ、金は元にほろぼされ、宋もまた元にほろぼされた。これらの禍いはみな阿修羅の呪いで、その教えを奉ずるわれわれは身も魂も阿修羅にささげて、人の幸いを見れば移して禍いとし、世の治まれるを見れば更に乱れを起こそうと謀る。それがわれわれの一生の務めじゃ。元が唐土を一統した勢いに乗じて、この日本を征伐しようと企てた時、われわれの祖父や父は手を拍ってよろこんだが、日本は神の国じゃで悪魔の呪いも仇となった。こうして五十年六十年を送る間に、日本にも世の乱るるきざしが見えそめたので、われわれの味方は、この国に渡来して、まず鎌倉の北条を呪うた。呪われた高時入道の魂には天狗が棲んで、驕慢放埓の果てに一族一門みな亡び尽くしたので、味方は勝鬨をあげて故郷に帰ると、日本はふたたび太平のむかしに復ろうとする。かくてはならぬと新たに選み出されたのが我らじゃ。」
聞くもおそろしい悪魔の呪詛である。小坂部はまた訊いた。
「お身の味方というは唐土におよそ幾人でござりまする……。」
「はは、幾人……」と、男は肩をゆすって大きく笑った。「幾百人、幾千人、とても数え尽くさりょうか。