Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate

Aozora Bunko

今だから正直に白状しますが、あのときに病気と云ったのは嘘で、実はなんとかしてこの箱を持ち出そうと苦心して、四日も五日も逗留していたのですが、箱はどうしても動かないのです。私もとうとう諦めて、兎も角もこちらにお預け申して立去ったのですが、三年の後に来てみれば、箱はこの通りで矢はり重い。私ひとりの手では持ち運びは出来ない。(悲痛の顔色。)もう仕方がありません。私は神に見放されたのです。

(男は目を瞑じ、腕をくんで、万事休すというが如くに嘆息す。李の夫婦は顔をみあわせる。)

李中行 なんだか謎のような話で、わたし達には一向わからないが、この箱に入れてある貴い物の正体はなんだね。

旅の男 こうなったら隠さずに話します。この箱のなかに祭ってあるものは……三本足の青い蝦蟆です。

李中行 え、三本足の青い蝦蟆だ……。

柳 まあ、気味の悪い。なぜそんな物を大事そうに持ち歩いているんだろうねえ。

旅の男 おまえさん達は青蛙神を知りませんか。

李中行 青蛙神……。(考える。)いや、聞いたことがある。江南のある地方では、青蛙神と云って三本足の青い蝦蟆を祭るということだが……。では、その青蛙神がこの箱の中に祭ってあるのか。