Classici giapponesi con furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate
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高田 お父さんが又どうかしたんですか。さっきも驚いて倒れかかったが……。(又もや嘆息して。)まったく無理もないな。
李中行 (唸るように。)水をくれ……。水をくれ……。
(中二と高田は李を介抱して榻にかけさせ、柳は茶碗に水を汲んで来て飲ませる。これで少しく落付くと、高田も棚の茶碗を把りてバケツの水を飲む。)
柳 (不安らしく。)急にどうしたんだろうねえ。
中二 脳貧血でも起したのかも知れませんよ。お父さん、もう気分は好いんですか。
李中行 もう好い、もう好い。だが、どうも怖ろしくてならない。(俄に立上る。)これ、そこらに蝦蟆はいないか。
中二 蝦蟆……。
李中行 それ、このあいだの晩の……三本足の青い蝦蟆だ。(恐るる如くに見まわす。)よく見てくれ、探してくれ。
(中二と柳はあたりを見まわす。高田も見まわす。)
中二 蝦蟆なぞは見えませんよ。
高田 そんな物はいません、いません。
李中行 いないか。
中二 相変らず蝦蟆に取憑かれているんだな。(少しく声を強めて。)それはお父さんの眼のせいですよ。
李中行 ほんとうに居ないかな。(腰をおろして大息をつく。)ああ、怖ろしいことだ。