Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
に犬にも幽霊ある事は予も十数年研究していささか得たところあるが不幸にも観る人の心を離れて幽霊という物ある証拠を一も得ない。しかしもし人に幽霊あらば畜生にも幽霊あるべしで、『淵鑑類函』四三一に司農卿揚邁が兎の幽霊に遇った話を載せ、『法苑珠林』六九に王将軍殺生を好んでその女兎鳴の音のみ出して死んだとある。
『治部式』に支那の古書から採って諸多の祥瑞を挙げた中に赤兎上瑞、白兎中瑞とある、赤兎はどんな物か知らぬが、漢末に〈人中に呂布あり馬中に赤兎あり〉と伝唱された名馬の号から推すと、まずは赤馬様の毛色の兎が稀に出るを上瑞と尊んだのだろ、『類函』に〈『後魏書』、兎あり後宮に入る、門官検問するに従って入るを得るなし、太祖崔浩をしてその咎徴を推せしむ、浩以為らくまさに隣国嬪を貢する者あるべし、明年姚興果して来り女を献ず〉すなわち白兎は色皙の別嬪が来る瑞兆で、孝子の所へも来る由見え、また〈王者の恩耆老に加わりまた事に応ずる疾ければすなわち見る〉とあって、赤兎は〈王者の徳盛んなればすなわち至る〉と出づ。『古今注』に〈漢の建平元年山陽白兎を得、目赤くして朱のごとし〉とあれば、越後兎など雪中白くなるを指したのでなく尋常の兎の白子を瑞としたのだ。