Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Leggi 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 147.226 caratteri · 295 schermate
阿父さんや阿母さん帰ってきたらお六はいっぺんに姐ちゃんになっちまったなあってびっくりするぞ。よし。結ってやろう」
言いながら、早くも両手でお六のはちはちとんぼを揉みほぐした。
傍らに二、三枚ちらばっている千代紙の上に鋏がひとつ光っていた。
素早くそれを取り上げると、
「ソ、ソレ一の二の三」
バチンバチンと元結を剪った。
パラリお六の髪全体がお化けのように小さな白い顔の上へ垂れ下がった。
「いよいよ唐人髷に早変わりの体とござアいか」
百面相の口上の口真似で今松は、しん粉細工屋の爺さんがよく看板にこしらえる唐人髷の格好を目に描きながら、セッセとそれらしく結い上げてゆこうとして、
「ア、いけねえ」
思わず呟いた。
なかったのだ、鬢付油が。
いくらでたらめの唐人髷だって鬢付なしでは覚束ない。
お神さんの鏡台のところまで行けばなんのことはないけれど、あいにく、その部屋にはおいち婆さんが頑張っている。
婆さんに見つかったら、余計な真似をおしでないと大粕を食うにきまっている。
「なにか……なにかないかなあ、代わりの品が」
手のなかの髪の毛をスーイスーイ扱いてみたり、クルクルと拳へ巻きつけてみたりしながら、しきりにその辺を眺め廻していたが、